« novembre 2007 | Principale | gennaio 2008 »

22/12/07

1980・2・23 リサイタル―MODERN MUSICの彼方

 おぼろげにたぶん見てたんだろうと、発売の告知が出たときに思ったのだけれど、一曲目、スパークリング・ジェントルメンのせわしないドラムの音で確信に変わった。グジャグジャなバイオリンとギター。しゃくりあげる慶一選手のボーカル。

 ああ、行ったな。芝の厚生年金会館だ。

 続けて、2曲目いとこ同士は、ポップグループに通じるそれへと変容していた。あの時代の波をライブで爆発させていたことは間違いない。

 「Modern Musicの向こうに東京が見える」。

 背中が痒いフレーズだろう。それでも30年近くの月日が過ぎた21世紀の今、この音を聴くことに何か意味があるのかもしれない。そう思う。

 「NOUVELLES VAGUES」と「モダン・ミュージック」からの曲を中心に、それ以前のアルバムからちょろちょろと。

 しかし、そのほとんどが、このライブの記録ではオリジナルアルバムとは異なる音にすげかえられている。演奏やアレンジも当然だが、ことに音色が違う。ここはポイントだ。

 21世紀の今、個人的に、とくにNOUVELLES VAGUESからの曲については、このアルバムの演奏の方にシンパシーを感じてしまうのは、俺も、どっぷり「あの時代の波」に翻弄され、価値観を変容させられてきたということがあるのかもしれない。

 「あの時代の波」=ニューウエイブと呼ばれた、全世界的なポップミュージックの波は、様々な価値観を大きく変えたのだ。

 ムーンライダーズは、はちみつぱいと鈴木慶一の趣味が、混ぜこぜになったところに立脚点を置いていた。つまりはっぴえんど以来の「日本語のロック」の延長線上にあったといえるだろう。

 真っ当にいけば、そのまま、アメリカンロックやパブロック的な流れのバンドになっていたかもしれない。もしくは後に登場するシネマのようなブリッティシュ風味の方向に流れていったはずだ。

 しかし、この時、ムーンライダーズはパンク、ニューウェイブという「あの時代の波」に、乗っていったことで大きく変容を迎えた。

 マスメディアにおいて喧伝される方向ではなく、あくまで世界のポップミュージックシーンに飢え、そこからあらゆることを吸収、咀嚼し、表現へと変容させていく手段。あまりに東京的といえるミーハーものの権化。

 と、ここまで書いたけれど、基本的にこのライブアルバムで聴ける音は「あの時代の波」へダイブしたものではあったけれど、「あの時代の波」以前の「日本語のロック」時代、もっと遡れば、中津川フォークジャンボリー以来のフォーク的ライブ表現にも通じる。ことに慶一氏の説明的かつ親切なMCに、まだまだ手探りの表現形態だったということが確認できるのではないか。

 いや、はっきりいえば、NOUVELLES VAGUES、モダン・ミュージックというアルバムも今聴けば、まだまだ、「日本語のロック」の流れに数えてもいいアルバムといえるかもしれない。ムーンライダーズは思いっきり「あの時代の波」にかぶれてはいたが、やはり、正統的な「日本語のロック」の流れにも乗っていた。

 心身共に「あの時代の波」に乗ったのは、この年の夏、夏に出すにはあまりに暑苦しすぎると感じた「カメラ=万年筆」まで待たねばならなかった。

 そういったムーンライダーズのまさに転換点、真っ只中のライブアルバムの登場。日本のポップミュージックの記録しても貴重だ。

 それにしても、ムーンライダーズは、ここのところ、過去のライブCDやDVDを立て続けに出している。商売として成り立つからという理由はあるだろうが、それ以上に昔からのファンにとって、そして新しいファンにとっても、新しい引き出しが増えていくことが非常に好ましい。

 できうれば、モダン・ミュージックまでのムーンライダーズのアルバムと各曲を聴き比べてみてほしい。俺がここまで書いたことに納得してもらえるのではないだろうか。

 実際ライブで行われた時とは曲順が違うのだが、このアルバムの最後の3曲。火の玉ボーイ、マスカット・ココナッツ・バナナ・メロン、センチメンタル通り。どれも名曲なのだが、ここで聴ける音は、『あの時代の「新しい」波』に乗って彼岸へ渡ろうとしていたムーンライダーズの姿が垣間見える。

| | Commenti (0) | TrackBack (0)

21/12/07

CL 07-08 R16 Draw 冷たいボール

 フットボールファンにとってはおなじみ。予定通り他より冷えたボールが選ばれ、ドローが決まっていく。

 抽選が進み、2位グループからシャルケが来た。このクラブなら、ベスト8決まりと願ったのだが、相手はポルト。因縁あるクラブがおいしいところを持っていった。

 次に引かれた2位クラブはリバプール。残った1位クラブの中で対戦が可能なクラブは4つ。ふと、ここで来るのかなあと、悪魔のささやきが脳裏をよぎる。

 結果。やっぱり。

 ネラッズーリの相手はリバプールに。グループ2位の中でネラッズーリが対戦する可能性があったクラブのうち一般的には最強と考えられる相手。

 UEFAとは、かくのごときオーガニゼーションである。

 R16の対戦相手をみると、確実に力が落ちるチーム同士の対戦が用意され、そのクラブは今後のフットボール振興にとって強化するべき地域であるというのも興味深い。

 などといいわけじみた世迷言を言っている暇はあと1ヶ月と少し。どうせ勝つのだ。

 正直、微妙な相手よりもはっきり強敵とわかる相手とやるのも悪くはないのではないか。

 ということで来年2月の試合は決まったのだけれど、3月のホーム戦は一週遅れの11日になってしまったようだ。ミランが一位で抜けたからだ。

 ということでミランにおかれましては別にどちらでもいいのだけれど、アーセナルの若造たちにやられてほしい気分。もちろんQF以降の日程、つまり、スタジオ(スタジアム)的な問題。

 そういえばローマはマドリーだし、ちょっといろいろなコンペティションでイタリアが勝ちすぎなので、ハンドルを少し切ろうと考えたUEFA?。

 それもフットボール。冷たいボールが未来を決める。それでも勝つところは勝つ。

 ということで、まずは日曜日のデルビーが楽しみである。

| | Commenti (0) | TrackBack (0)

17/12/07

#16 Cagliari 0-2 Inter 勝利に加えてテストをできたか?

16/12/07

CLに続いてのズラタンが出場停止でお休みの3トップ。つまり、クレスポ、クルス、スアゾ。クルスがちょっと下がり気味か。

おまけに中盤3センターのうちMF登録はカンビアッソのみ。残りふたりは右カピターノに真ん中キヴ。いつのまにか中盤の底が火の車状態。それでも、カピターノとキヴはオシム的にいえばポリバレントなので、問題ないはず。怪我と使い過ぎによる劣化が怖いだけ。

DFはマイコン、コルドバ、サムエル、マックスウェル。

雨が降っていてスリッピーなグラウンドだったということもあるかもしれないが、正直言って前半はグダグダ。何やってんだ?と言いたい気分だが、最下位のカリアリ相手+3センター&3トップ+アウェイという状況。つまり、今後を考えたゲームプランを鑑みてのテスト+出場が少ない選手のリハビリという目的もある試合。前半0-0でも、なんとかなるんじゃなかろうかと眠気を感じながら思う。

後半、クルスが先制点。右にクレスポが残っていたけれど、倒れながらズラタンと並ぶセリエA第二位にランクされるゴール。出場時間を考えればまさに仕事人。これでほぼ勝利は決まり。あとは試合を殺して、あわよくば前がかりに来た相手をいなしてもう一点というプラン。そうなれば完璧な流れ。あわよくば若手を試せればなおよし。

得点後すぐにクレスポに代えてここのところ出ていなかったセーザル。4-4-2へ。

クレスポのメンタルが心配ではあるけれど、フィジカル的問題ならばそれはそれで1月から活躍してもらえばいいだけ。奥さんはイタリア人なのだから、イタリアに骨をうずめてほしい。もちろん、インテルでね。カピターノというよい先輩もいるんだから。

33分にはコーナーキックからスアゾがこぼれ球を押し込んで、0-2。もう負けるわけがない。日本語だと左団扇という。

続いてペレが登場。中盤にメンテナンス状態の選手が多いネラッズーリにあって、若手を使えるという状況はいろいろな意味でおいしい。グランデ・インテルへ、ということだ。

ロスタイムにはトップカテゴリー初出場のFWであるバロテッリをスアゾに代えて投入。間違えてはいけないが、黒人だけれどパレルモ生まれのイタリア国籍のプリマベーラ上がりの選手。もちろんこの時間帯で何も出来なかったけれど、出場したということが重要。期待したいところだ。

今節ローマが引き分けたのでまた差が広がってしまった。この時期においてはどうでもいいことではあるが、それでも下位との差は大きければ大きいほうがいい。

なぜなら、未来を見据えて若手に経験を積ませることができる場面が増えるだけでなく、レギュラー陣を休ませる、選手起用について不満のある選手に機会を与えられる場面が増えるというメリットがある。

次は水曜日にコッパのアウェイ、レッジーナ戦。そして23日はデルビー・デッラ・マドンニーナ。地球一になったものの今季のレーガでは悲惨な状況となっているお隣さんとの試合。1月、2月に地獄の連戦が控える赤黒は意地を見せてくるかと思うけれど、ここはなんとか勝利して、クリスマス休暇に入りたい。

ポイントはコッパをどう考えるかなんだと思う。正直、大耳を考えるならコッパはどうでもいいのだが、とりあえずあらゆる可能性を考えた場合、コッパもベスト8にはなっておきたいということではないか?なぜなら、若手や選手のリハビリのために。

試合のプランはもちろん、シーズンのプランをどう考えるか。フットボールにおいて大切なことだ。

| | Commenti (0) | TrackBack (0)

16/12/07

季節外れに食べた五色冷麺@揚子江菜館

知人と秋葉原へ。
とくに何するというわけではなく、
与太話に浸りながら街を流す。

適宜散策した後、歩いて神田へ。
適当な店で軽く食事をしたのだけど、
まだ食べたりないかんじ。

それならということで神保町へ向かい、
揚子江菜館へ。

知人はあたたかい五目そば。
シンプルなんだけれど、なぜか体も温まる。

こっちは、五色炒麺 と迷ったのだけれど
結局のところ、名物である、五色冷麺 に。
ガキの頃はよく親戚や家族と食べていた
んだけれど、今日、15年ぶりに食べる。

Reimen


この五色冷麺が日本の冷やし中華の元祖
というのが定説であるわけだ。
富士山を模した姿が懐かしい。

食べてみるといつものように、
醤油っ辛いものが好きな
べたべた東京もんの俺にとって
「ちょっと、甘い」
でも、よく混ぜて食べるとおいしい。
結局完食。

歴史を食べて税込み1470円。納得。

| | Commenti (0) | TrackBack (0)

13/12/07

CL #06 PSV 0-1 INTER  おためし試合での勝利

ネラッズーリにとって消化試合となった、フオリのPSV戦。

チェックするとすれば、ボルゾーニが先発。リバスも久々にセンターバックで登場。おまけにクルス、クレスポ、スアゾの3トップ。そしてマテラッツィのアイドリングというあたりか。加えて4-3-3が機能するか。ズラタン、カンビアッソ、カピターノ、マイコンをお休みさせたのは、今後のレーガにおけるプロビンチア相手の試合での予行演習といっていいかもしれない。

はっきりいって、勝敗ということでいえば、どうでもいい試合だ。

それでも、しっかりライブで観戦しているのは上記のようなチェックポイントがいくつかあったからだ。

前半、PSVに退場者が出てしまい、ネラッズーリ的にいえば試合をどう殺すかという作業に傾注することなってしまった。いや、これもひとつの訓練。あ、そうか。まさに、この試合は今後を鑑みての訓練だったのだ。

なんて思ってたら、FW陣がはずす、はずす。そんなんでいいのかあ?と思うほどはずす。そのうち、なんとかなるだろう、と植木等状態の俺。

そして後半19分。スアゾがペナルティエリアに切り込み、キーパーを避けるようにマイナスのグラウンダー。クルスが軽く押し込み、0-1。ああ、また今日も勝ってしまった。悪いね。どうもどうも。

と、思ってたら、すぐに、キヴに代えクチュ。

後半30分には、クルスに代えてDFのプッチョ。すべてのトップカテゴリーの試合で初出場。なんだか、近い将来も鑑みて、非常に良い方向に回っているように感じる。

システムは4-4-2へ。

最後はマックスウエルに代わってカピターノ。左サイドバックに入り試合を閉じる。0-1勝利。

どうでもいいアウェイの試合でもシステムや若手を試し、とりあえず勝つ。これは通常、強いと言えるのだが、日本ではどうとらえられるのか…。

ということで、今日の結論。

3トップはやればできるがまだ熟成が必要。ボルゾーニはまだまだ。リバスはプロビンチア相手ならOK。3センターの真ん中にキヴというのは、ファーストチョイスではないが、ポッシービレ。そして、プッチョ。トップチームでの初出場、おめでとう。

今後の戦いのシミュレーションとして、そして若手にキャップを与えたという意味で、納得できる試合であった。

| | Commenti (0) | TrackBack (0)

10/12/07

#15 INTER 4-0 Torino 正当な内容

09/12/07

トリノといえばセリエAにあって、ネラッズーリとともにグランデと称される黄金時代があった古豪。最近のネラッズーリ的話題でいえば、今年からチーノが移籍し、なぜか4番をつけ、あいかわらずでたりでなかったりしているというあたりか。

試合の方はチーノには申し訳ないが一方的であったしかいえない。

こっちはPSPのロケーションフリープレーヤーを使用して出先のテレビでみているという状況のため、もともと画質がどうしようもないスカパーのセリエA放送をますますどうしようもない画質でおがんでいるため、細かいところはわからないけれど、やはり一方的という形容で間違いではなかろう。

左サイドバックにキヴが入った4-4-2。センターバックにマテラッツィとコルドバ。中盤の底はブルディッソとクチュ。右カピターノ、左セーザル。ツートップにクルスとズラタン。カピターノは当たり前として、ブルディッソのポリバレントを信じた布陣かと。

先制はインテル。クルスがもらったPKをズラタンが決める。傲慢と思えるかも知れないが今日も勝ったと確信。

後半5分には、フィーゴなき現在、プレースキックをまかせられているキヴからクルスへ。2-0。続いて、ヒメネスも決める。3-0。30分過ぎはコルドバがヘッドで叩き込み、4-0。盤石。

後半20分にチーノが登場したのが見どころといえば見どころ。プレースキックは怖かったのだけれど、中村俊輔がいたレッジーナ時代と同じくディ・ミケーレがでしゃばってふかすなどトリノは散々の出来。

実力差がきちんと出たということだろう。

| | Commenti (0) | TrackBack (0)

06/12/07

#12 INTER 3-0 Lazio 勝てると思って勝てた試合

05/12/07

11月にラツィオとユーベのおバカさんたちが鉢合わせして、死者まで出てしまった事件のおはちが回ってきて延期になったカーザでの試合。本当はお休みだったのにいい迷惑である。

人に迷惑をかけるなとガキの頃から言われて育った身としては、なんというかマヌケがいるんだなあと思うしかない。おまけに当事者のユーベはその日に試合しているというのもなんともはや(笑)。さすがイタリア。

特筆すべきは、ヒメネスのトップ下と、ペレの先発。正直いえば中盤がやばい状況なのだけれど、そこは男の子なのでぐっと堪えて「余裕の采配」などとうそぶいておく。もちろん、結果が出ればのことだけれど。

試合の方は、まあ、普通に勝利。22分にズラタン。33分にヒメネスからマイコン。後半10分にはこのためにスアゾを獲ったといっていいゴール。カンビアッソからのフィードをオフサイドぎりぎりで抜け出して頭でトラップしてシュート。

正直いって楽勝であったので、「余裕の采配」だった。

| | Commenti (0) | TrackBack (0)

03/12/07

#14 Fiorentina 0-2 INTER 強いと改めて感じた

02/12/07

ベストメンバーではないフィオレンティーナ相手とはいえ(インテルもベストではないが、誰が出てもやり方が変わるだけ)、アルテミオ・フランキでの0-2勝利は僥倖。

 CLのFenerbahce戦で得点を決めたヒメネスが2戦連発。4-3-1-2の1に入っていたが、ここは骨折でリタイアするまでフィーゴが使われていたポジション。フィーゴはもともとサイドのプレーヤーなのでタッチライン際に流れることが多かった。

 しかしヒメネスはセンターでのプレーを好むようで、ゴール前への飛び出しとラストパスのセンスが光る。どちらが優秀ということではなく、スタイルの違い。フィーゴ無き今年中は使われ続けるのではないだろうか。チリ代表の22歳。ヒメネスくん。味方を「使う、使われる」センスが確かにある。

 ただし忘れてはいけないのが、今日、中盤の底に使われた三人。カピターノ、ダクール、カンビアッソの存在。そしてダクール退場後には、マックスウェルが左サイドバックに入った後、3センターのひとりとして機能したキヴ。現代のフットボールはここが肝。

 欲をいえばズラタンが得点をし、怪我人が出なければ、完璧だったものの、そこまで求めるのは傲慢かもしれない。ダクール大丈夫か?。元インテルで代表での朋友であるキヴもいるのにダクールを担架に載せたムトゥ。やはりお前は縞馬魂か?

 結果に文句はない。しかしナターレ(クリスマス)休暇までの状況を考えると気は抜けない。カリスマさん(マンチーニ監督)の手腕が問われるところ。とはいえ、水曜日に、CLの一位抜けを決めているので、先発メンバーはレーガに集中できるわけで風は吹いている。

 とにかく水曜日のラツィオを屠ることが大切だ。カーザだし。

| | Commenti (0) | TrackBack (0)

« novembre 2007 | Principale | gennaio 2008 »