#06 Roma 1-4 INTER バカダービー絶賛継続中
夏から2回目のローマ戦。8月のスーペルコッパはレギュラークラスが調整不足のネラッズーリが完敗。しかし、今日はカンピオナートのフオリ戦。おまけに同勝点でトップを争っているという状況。しかも両チームとも来週火曜日にCLを控える。
最悪負けてもしょうがないが、引き分けなら御の字。1点差でもよいから勝てればラッキー。俺に奢りはない。
ローマは昨季苦肉のすえに編み出した0トップを、バルセロナからジュリーを獲り2列目の右を得たことで、待望の4-2-3-1へ移行。マンシーニ、トッティなどと絡む攻撃は鮮烈。それを支える中盤の底のイタリア代表ロッシ、元インテルのピサーロの実力も折り紙つき。DFにはフランスの星(なんだけどなあ)メクセスやらパヌッチが控え。キーパーのドーニも悪くない。全員が組織的かつ流動的に動く。名将スパレッティが完成したスタイルはスペクタクルだ。
一方のネラッズーリ。なんとマンチーニはこの大事な一戦でシステムをいじってきた。ズラタンのワントップに、フィーゴ、デキ、セーザルの2列目。ダクールとカンビアッソを中盤の底に置き、最終ラインはカピターノ、コルドバ、サムエル、マックスウェル。そしていつものようにポルティエーレはジュリオ・セーザル。いや、もしかしたら、マンチーニはフィーゴとセーザルを攻撃に専念させる4-3-3のつもりだった可能性も高い。デキが3センターの真ん中か。
などと、書いていくと、好調チーム同士の緊迫の一戦。「期待に胸膨らむ」といったステレオタイプなフレーズが必要だろうと思う方もいらっしゃるかもしれないが、大丈夫、そんな心配はいらない。
いいかげん、一般化していいはずだが、まだまだ知られていないので、改めて書いておくけれど、この対戦は俺が名付けて久しい、<バカダービー>だからだ。まともな試合になるわけがございません。
なんといってもバカダービーといってしまう安直さと、バカという日本語とダービーという英語の組み合わせによる命名が、この対戦のバカさ加減をうまく表現できていると自画自賛している俺。そんな命名した俺もバカだと思う。バカ並び。完璧だ。
とにかくローマとインテルの試合はどこかで試合が破綻するバカ試合が多い。
昨季、オリンピコでのカンピオナートは、乾坤一擲、相手の隙をこじあけてなんとか0-1で勝利を得たが、あれはアクシデントであって常態ではない。
あくまでローマ戦は点の取り合い、ありえないミス、信じられない出来事が起きるのだ。延期されて、優勝決定試合になるはずだった昨季のサンシーロでのリトールノ(シーズン2試合目のこと)ではガチガチになったインテルがカウンター発動のローマに完敗。バカダービーの面目躍如である。
そういう前提で試合開始。やはりカーザのローマがいい。次から次へとペナルティエリアに人が湧いてくる。好調ローマ。強い。うなるしかない。
しかし「もうバカダービーを脱却してがちがち0-0でもいいよ」とあきらめた28分。神様はバカダービーを見離さなかった。バカはバカだ。
ローマのカルチョダンゴロ(コーナーキック)からのこぼれ球をマックスウェルが拾いドリブル開始。前には広大な空間が存在する。マックスウェルは真ん中を全速力で疾走するセーザルに抜群のパス。セーザルはドーニとウノコントロウノ(一対一)。ティーラ!。ドーニの足にあたる。ふわりと上がったこぼれ球をズラタンが強烈なテスタ(ヘディング)でゴールへ押し込、、、もうとしたその時である、オリンピコに神が降臨。
カバーに入った小さなフランス人(ジュリー)が独断で、試合をカルチョからパッラボーロ(バレーボール)へと変更。思いきり飛び上がって両手でブロック。必然的にロッソで退場。おまけにリゴーレ獲得だ。ズラタンがなんなく決めて0-1。バカな点がきちんと入ったのだった。
こうなれば試合はネラッズーリのペースで推移することに。完全に中盤を制圧し、ローマが攻めてきてもいなしていく。最後の最後はジュリオ・セーザルが防ぐ。前半はこのまま終了。
後半開始。早々にズラタンが試合からの脱走を図ったかのように怪我。足の調子が悪そうな、ダクールとともに交代。クレスポ、フリオ・クルスが入って、4-4-2へ。これで10人のローマ相手にとりあえずあと一点とって試合を殺せれば、と思うのがふつうだろう。そのためにはセイフティが一義になるはずだが、バカダービーである。
8分。ペナルティエリア近くでボールを獲ったマックスウェルが何を勘違いしたかドリブルで中へ切れ込むと、ボールを取りにきた相手の足があたり、ペロッタへの素晴らしいパスとなってしまい。ペロッタがそのままゴール左に決め、10人のローマが試合を引き戻す。1対1。バカダービーならではのバカプレー。
こうなるとネラッズーリは攻めにかかる。何度かのチャンスのあと、12分。カンビアッソがクレスポとウノドゥエ(ワンツー)で抜けだしティーラ。ドーニがはじいたパローネ(ボール)をクレスポがボレーで押し込み、1-2。これはバカにできない得点。ローマのDF陣はバカだったが。
続いて、15分。右からフィーゴが切れ込み、下がりぎみだったフリオ・クルスにあずける。クルスは左足一閃。バッソ(グラウンダー)でゴール右にレテ。1-3。
ローマはパヌッチのテスタなどで抵抗するも焼け石に水の呈。
このバカダービー最後の得点は23分。セーザルからパスを受けたフィーゴが左足でクロス。ファーからコロンビアーノが飛び込んでレテ。1-4。ローマの抵抗終了。マンシーニとパヌッチを下げる。この試合は捨てて、火曜日のCLにロックオンしたのだろう。
こうなるとネラッズーリの独壇場。もちろん時々ローマは抵抗するふりはするが、やる気は見えない。31分にはトッティまで代え、カリアリから来たエスポージトを入れる。インテルも大活躍のフィーゴをお休みさせ、サンプドリア戦でデビューしたペレ。
あとは試合を殺すだけ。インテルはポゼッションを高め、時間を消費していく。
結果1-4。
今回もバカダービーはきちんとバカだった。


