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venerdì 9 marzo 2007

黒潮のむこっかったでいいあんべえ

黒潮の上をあっちこっちしたあとに八丈島で島寿司を喰らう。八丈島の島寿司というのはいわゆるヅケ。しかしお江戸のそれとはちょと違う。

店主曰く「江戸前のヅケはサクに火を入れてからサクごとタレに漬け込んで切り身にするけれど、島寿司は切り身にしてから漬け、わさびの変わりに芥子を使う。酢飯は江戸前の寿司に比べて甘め。それにマグロはあまりとれないのでタイとかシマアジとか地の魚を使う」

1.5人前で12貫、2100円。説明してくれたのだけれど、タイの類が何種か。とびうお、シマアジ、岩海苔なんざがヅケになって出てくる。頬張るとうまい。酢飯の甘さ。芥子の辛さ。タレの旨み。ネタの甘さが渾然一体となったうまさ。(この寿司が南大東島へ行って「大東すし」になった)。

店主曰く「うちはヅケの時間を短めにしているんですよ。地元の人に言わせると『こりゃ島寿司じゃない』といわれることもあるけれど、このくらいがそれぞれのネタの味わいも残るしね」

おいら曰く「タレの味だけでなくそれぞれの魚の味も残っていて、いいあんべえですねえ」
などと与太りながら、店を出る。

近くの酒屋によって、薩摩や九州からの流人が持ち込んだ八丈島の焼酎を物色。ガラス瓶だと重くてめんどくせーので、小さいサイズのものを探す。結局、黄八丈という銘柄の麦焼酎。180ml。430円。25度。ちょっと道端で舐めてみると、あぁぁぁあ。これ、ほんと九州のどっかにありそうな焼酎だ。どこかは知らんが。

しかし今日は寒いので温泉でも行くかと、一番近い樫立温泉ふれあいの湯へ。到着すると地元のばあちゃんたちがわらわらと入口に群がっていた。入湯料300円。手ぬぐい200円。計500円。

少々白濁したちょっと熱めの湯を舐めてみると塩っ辛い。お肌にもよさそうである。露天風呂はちょっと温めだったが、外の空気を吸いながらだらだら入っているにはこれもいいあんべえ。

一時間ほどうだうだしたあと街に戻り、歴史民俗資料館でお勉強。入場料360円。微妙な値段がツボ。先々週行った伊豆大島の同様の資料館は200円だったから、ちょっと高いかと思ったものの、展示室がいくつもあってかなりの見ごたえ。これなら納得。なんでもこの木造の建物、旧八丈島支庁のものをそのまま使っているらしい。最初は小学校か何かかと思ったが、納得。

しょっぱなにビデオを見せられたがどうも昭和40年代後半あたりに作られたクサい匂いがぷんぷん。昔の新日本紀行のノリといったらわかってもらえっだろうか。面白かった。そしてそんな昔のものを今も見せているというポイントにも感動点を贈呈したく。

展示物も盛りだくさん。縄文土器から流人を死刑にする絵まで。これはもう一度来てじっくり見てもいいかなあとか思ったりも。

閉館(16:30)間際。館員のおばあさんが貧血か何かで倒れたようで救急車登場。たいしたことがないようでよかったけれど、そんな事件の最中にも別の館員のおじいさんに「あの、昔、闘牛やってたころの闘牛場ってどこにあったのでしょうか?」と質問。「仲之郷です」というご宣託。「仲之郷へ行って地元の人に聞けばすぐわかりますよ」。はるかけき30年くらい前、一度見にきたことがあるのけれど、すっかり忘れていたのでこれですっきり。今度来た時絶対いくぞと心に誓う。

ちゃんと観光した。

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