やんばるうろうろ

東海岸の安田(あだ)へ。ほぼ四半世紀ぶり。噂のとおりテトラポットがいっぱい転がる海岸へと変容。太平洋側は波が荒いので部落を守るにはしょうがないことなのではありますが、少々悲しい気分になるのはよそ者の身勝手か。
四半世紀ぶりに部落から浜へのアダンの道を通る。ここはあまり変ってない。主な御獄(うたき)や神様はそのまま。コンクリート作りの立派な建物になったりもしている。この共同売店あたりはおそらく古代からの集落跡のはず。
村営バスの帰りがけ、辺土名の手前の宇良バス停で村営バスを降り、伊地と宇良ふたつの集落を歩く。どちらもお社の屋根は赤く伊地のそれはたぶん伊地遺物散布地かと。小学生に挨拶される。ふたつの部落の共同売店が58号線沿い、すぐそばにあるので、複雑な状況はないのか気になるのだった。
宇良から海岸をてくてく歩いて辺土名のバスターミナルまで。こういうところを歩くのはあまり苦にならないのが不思議ではある。
名護に戻っていきつけの寿司屋でアグーのしゃぶしゃぶをいただき、腹ごなしに名護市内を歩いて帰る。部屋に戻ると、ドカン!ドカン!ドカン!と花火が上がった。ん?。日本ハムが勝ったお祝いだったようだ。名護は日本ハムのキャンプ地であっちこっちの居酒屋に日本ハムの選手の色紙とかあったりするので不思議でもない。
たぶん明日の新聞には名護市内の様子とかが掲載されるんだろう。沖縄にとってプロ野球の春季キャンプとその関連収入は、県にとっての一大産業であることは周知の事実。悪いことではないけれど、2月の沖縄は野球に興味がない人間にとってホテルを取りにくいという問題点もないわけではない。まあ、そのあたりは避けて通ることかと。
今日は、本当に久しぶりに安田を訪れた、昔に比べてそれぞれの家が今風になり、拝所がコンクリート作りになり、海にテトラポットが並び、漁港が大きくなるなど、時代は土地の記憶を変容させている。観光客もほとんど訪れることのないやんばる東海岸集落にも台風によるそれだけでなく時代の波もおしよせている。
それでも、安田独特の屋根が低く足の多い神アシャギは茅葺のまま残されていて、2年かけて完結するシヌグはきちんと継承されている。安田という集落は太古からの記憶の一端を現代に浮かび上がらせるそんな場所なのかもしれないと。
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