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martedì 29 marzo 2005

[016] For Everyman

For Everyman中学三年生の時、近くに団地ができたこともあって何人かの転入生が入学してきた。

この事実は、ぼくにとって、それまでまったく音楽の趣味があわなかったクラスメイトの中に、音楽と紅茶とクッキーと女の子の噂話さえあれば半日は時間が潰せる新しい友達が出来たことを意味していた。

そのうちのひとりO君は顔はシャキッとしていて、スタイルもよい。親父さんは某百貨店宣伝部のデザイナー。あの当時としては画期的なオシャレな家庭の一人っ子を現出していた。

そのO君などとよく聴いていたのがJackson Brown。いや、正直いえば、O君ともうひとり同じ時期に転校してきた自律神経失調症ぎみのY君から「これいいよ」と教えられたのだ。

ロスアンジェルス郊外に位置するオレンジ・カウンティ(オレンジ郡)はヒッピームーブメントの終焉とともにグレイトフルデッド的な生き方を目指していた若者たちが定住をはじめた場所だったらしい。そんな土地から出てきたシンガー・ソング・ライターが彼だった。

一般的にはイーグルスのヒット曲、Take it easyの作者として知られているのかもしれない。

彼の1stアルバムを初めて聴いたとき、なんとなく、ヤワイ感じがして馴染めなかった僕だったのだけれど、何度か聞いているうちに、「西海岸かぁ」と憧れににた気持ちがもたげてきたことを30年ぶりに正直に告白しておく。

その時から18年後、仕事で初めてオレンジ郡の街中へ、車を走らせたとき、カーラジオからこの曲がかかった。セカンドアルバムの代表曲。

ウナギのような声と呼ばれた彼の歌声が、オレンジ郡へようこそ、と唄っていた。そんな気がした。

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