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sabato 16 ottobre 2004

腑に落ちるとき

二十歳くらいからは年に数回。ここ10年ほどは年に数十回。文法的にいって間違っている使い方だけれど、「腑に落ちる」ときが増えてきている。

というのも、自分という存在を意識しておそらく40年ちょっとになるけれど、その間、ぼくのまわりに表れてくる多くの世の中のモノコトは、「腑に落ちない」ことがとにかく多くて、ぼくの頭の中はいつでも「????」でいっぱいだったからだ。

そして、「腑に落ちない」ために、聞いたり調べたりすると、あたかも知らなきゃいけない常識のように、「腑に落ちない」答えが返って来てますます「腑に落ちない」ことが増えるという繰り返し。

そういったものがかなり頻繁に「腑に落ちる」ようになったのは、経験と知識をある程度積んだ、30歳以降からかもしれない。あるとき、ある場所で、「あっ」とつながったり、ある場所で、ある種の「既知感」を感じて「腑に落ちる」とき。スッポリとはまる。認識するのだけれど、ある種の価値を創造したという感覚。ニーチェのいう認識に近いかもしれない。そういうときが年に数十回ずつやってくる。

ネットを見ていたとき、街を歩いているとき、フットボールを見ているとき、旅をしているとき、ごはんをいただいているとき。どこかで何かがつながって、今まで「腑に落ちない」もやもやしていたことが、「腑に落ちる」。

しかし、ひとつ「腑に落ちる」とまたそこから「腑に落ちない」世の中のモノコトが頭をもたげてくる。それもまた楽しいこと。

ただその腑に落ちたことというのが、学校や今の社会で習う一般的常識とはかけ離れていたり、時には反目したりしてしまうので、社会的動物であるぼくとしては対処に困ることも多い。逆にいえばそれが世間を生きるということなのかもしれないと最近「腑に落ちる」のだった。

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