栃木戦は2-0の敗戦。私鉄、東京メトロ、私鉄と乗り継いで2時間。荒川渡る時、まあまだ東京だと納得し、利根川を渡る時に「江戸の人も辛かったろうな」と寂寥感を我慢しながら二度目の新栃木駅。「もうだまされないぞ」とばかり、遠回りして下ろしてくれる運転者本人にとって「親切な」タクシーや駅前ののびきった山田うどんを無視して、歩きはじめる。
しかしながら、まただまされた。JFLのサイトでは新栃木駅から20分と書いてあるのだけど、事前に確認した最短距離を早足で歩いていったはずなのにかかった時間は25分。栃木人の股下の長さが日本人の平均に比べて長いという統計的数値は目にしたことがないので、きっと栃木人は「レレレのおじさん」か「本官」のごとく足の回転が25パーセントほど日本人の平均よりも速いのだろう。ついでに曲がり角などで一旦停止もせずに突っ込んでくる栃木名物の車にも悩まされた。アウェイの洗礼というやつだろう。
試合は佐川側のポゼッションの高い展開だった。しかしたった一発のコーナーキックとスローイングから故プロフェソール宮崎からやってきた無駄にでかい松永のすらしからのヘディングで前半2失点。後半無得点でそのまま終了。
やってることは間違いではないのだが、この「やってること」は去年まで以上の運動量が必要とされるやり方。それなのに後半半ばすぎからの中盤の運動量の少なさ。重症かもしれない。
個人的にはガゼッタみたいに点数をつけたりするのはあまり好きではないのだが、今回は個々の選手でそのパフォーマンスに差がありすぎた。なので、気はすすまないが以下に記す。
佐野 5.0 レベルには達している。しかしセットプレーでの2失点の責任はある。
井上 5.0 本来右のMFが、サイドバック。乗除酌量の余地はあるものの守備が…。
鈴木 4.5 正直、栃木の前の選手相手とやり方に対して彼では無理
川村 5.5 普通のパフォーマンスはしていた。鈴木と同タイプなのでやはりツライ。
冨山 5.5 フィードに難。守備はいいが奪ってからが遅い。
田中 6.0 動きよし。最後まで頑張ってはいた。もっとできるだろう。
熊谷 2.0 うまい。だけどそれだけ。後半のアリバイ守備と運動量の少なさ。戦犯。
山本 4.5 ボールが出てこないのでじれて下がるのはしょうがないが。今日はダメ。
河合 5.5 普通の出来。後半は真中も。
小幡 5.0 裏への飛び出しなどはいいのだが。
馬目 5.5 ポストプレーよい。裏をとる動きもいいが。得点なしは。普通の出来。
榎本 6.0 頑張っていた。もっと前で勝負していい。
竹谷 6.0 頑張っていた。密集時のトラップがいまひとつ。
戸田 6.0 左サイド高い位置でいい形も。しかしボールがこない。
といったあたりか。とにかく熊谷のプレーは見ていてつらかった。体調もあるんだろうが、あれでは客は納得しない。この位置の基本は徹底した守りと運動量、素早いボールのさばきのはずが、そのどれもできない体たらく。前線にボールが出てくるわけがない。先発の前の選手の点が低いのはそういった理由もある。その中で交代した若手選手はなんとかしようという動きが見えていたのは収穫。また栃木は前に松永というやたらデカイFWがいるわけで、鈴木、川村の一対一はことごとく負け。実際セットプレーで点をとられている。今日は伊藤だったようにも思う。
とにかく点の匂いがしない。ソニー戦からそうだったが、中盤、はっきりいうとボランチ位置でのボールの停滞が遅攻のみに終始する原因。それなら高いバックラインの裏を狙えばいいのだが、オフサイドを何度か取られてから、やめてしまう。愚直に繰り返してれば点はとれたろうに。
前も書いたがほとんど全員うまいのだ。そのため小器用にいろいろなプレーを選択して自滅している印象。もっと簡単に点をとることを優先するべき。まず点をとってから。先制点をとれば相手の焦りから裏をとるのも簡単になる。
とかいってぼくは今年公式戦で佐川東京の得点を見ていない。優勝はほぼ絶望(確率0.3パーセントに下降)な今季は客を呼ぶプレーをしてほしい。速い球だしと大きなサイドチェンジ。逆サイドへのクロス。今日唯一得点の匂いがしたプレーも左サイドに出してから右へ大きくサイドチェンジ。フリーの井上からクロス。そういった簡単なくずしで点をとれるはず。中学生並みのプレーばかりだがそれで点をとること。そうしてからやりたいことをやる。というかそうすればやりたいことをやれる。
負けたのもあるが正直はじめてピッチでのプレーに怒りとあきらめを感じた日ではあった。熊谷だが。それでも若手はなんとかしようという気概が見えていたのは救いではあるが、なんとも寂しい。