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martedì 30 marzo 2004

東京ワッショイから

仕事のためにネットで検索を繰り返していたら、たまたま、エンケン氏(遠藤賢司)の「東京ワッショイ」がひっかかった。日本のポップミュージックに限れば10代半ばははっぴいえんどにはちみちぱい。その後はムーンライダーズという育ちをしてきた僕が、ウヒャーといってしまったアルバムが、「東京ワッショイ」。横尾忠則デザインのジャケットが時代であった。

もちろん「カレーライス」とかは知っていたし、渋谷東急ホテルそばにあった彼の店でピラミッドカレーを食べたこともないわけではないが、エンケンはあまり自分の範疇ではないなあ、と思っていた。しかし「東京ワッショイ」とにかくでぶっ飛んだ。ただその後はちょっとフォローしたもののすっかり忘れていたというのも事実。それでも、表題曲の「東京ワッショイ」や「不滅の男」は東京という街に暮らす人々への応援歌だと今も思ってはいる。

そういえば東京という街をテーマに歌われた曲は数多い。古くは「東京ブギウギ」「胸の振り子」など、確かにいい曲ではあるけれど、同時代的なインパクトが僕には弱い。一方で僕が生きてきた同時代には、いい曲が本当に数々生まれた。はちみつぱいの「塀の上で」は湾岸心象で、渡辺勝の「東京」はエロチックだったり。とにかくいろいろあった。この東京ソングのパターンとしては、1)地方出身者が東京への思いを唄うもの、2)東京出身者が生まれ育った東京への愛を唄うもの3)東京出身者が生まれ育った東京を相対化して唄うもの。があると思うのだが、1)、2)それぞれいいものがあるものの、僕が一番支持してきたのは3)。東京に対する屈折した気持ちがぴったりときた。

そんな僕の心根を吹っ飛ばしてしまったのが「東京ワッショイ」だった。「東京ワッショイ」はプリミティブ東京だった。東京に暮らす人々への応援歌だったし、史上初の東京パンクだった。鈴木慶一は「東京人に気骨があるとしたら、これだよ!!」と語った。 実はあまり多くはない東京ロコソングのひとつといってもいい。坪山豊の「ワイド節」にも近いローカルなノリがあった。

久しぶりに当時買ったアナログ盤を聞いてみようか。でも、今の人にはあわないだろう。このあたりの唄は現在の音楽シーンでは埋没している曲がほとんどだし。というか東京の音楽業界に東京人が少ない証左なのかもしれないが。

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